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人工木材を使ったベンチ「縁(えん)」の魅力

 

ショッピングやウォーキングの途中など、街中でちょっと休憩するために欠かせないベンチ。ベンチを設置することで、安らぎの空間が生まれます。

天然木を使ったベンチは温かみがあり座り心地も良い一方、カビや割れ・ささくれが理由で利用者が敬遠したりメンテナンスが大変だったりと、悩みを抱える管理者の方も多いと思います。

そこでおすすめなのが、人工木材で作られたベンチ「縁」です。今回は、人工木材の概要からベンチ「縁(えん)」の魅力までを解説します。

 

人工木材とは

人工木材とは、樹脂を天然木材に似せて成形した工業製品の事を言います。合成木材・樹脂木材・擬木などとも呼ばれます。樹脂には天然木材を粉砕した木粉を混ぜることが多いですが、後に紹介する弊社のベンチ「縁」に使用している人工木材「彩木」のように、木粉が一切含まれていないものもあります。原料となる樹脂には、ポリプロピレン、ポリエチレン、ABS樹脂、ウレタン樹脂などがあり、樹脂の種類や木粉の配合率により特性も様々です。特に、原料に廃プラスチックや廃木材を使用した環境に優しい人工木材は再生木材と呼ばれます。また、無垢、中空、アルミの芯材入り(中空)のように、内部の形状にも種類があります。

 

人工木材と天然木材との違い

一方天然木材とは、加工をしていない自然のままの木材のことです。木本来の温かみのある感触、優れた断熱性を持ち、香りにはリラックス効果もあります。しかし、湿度が高いと水分を吸って膨張、乾燥すると水分を放出して収縮することを繰り返すため、反りやひび割れなどの変形が生じてしまいます。また、腐食や虫害が生じやすく、あらかじめ木材保護塗料(防腐・防カビ・防虫)を塗っておく必要があります。木材保護塗料は定期的な再塗装が欠かせないためメンテナンスの手間と費用がかかってしまいます。汚れや傷もつきやすいため、こまめな掃除もかかせません。

 

人工木材のメリット

樹脂が含まれている人工木材には、天然木材と比較して多くのメリットがあります。

 

①耐久性が高い

水分を吸わないため、反りやひび割れなどの変形が生じにくく、腐食もしにくいです。

また、樹脂が含まれている分シロアリの被害も受けにくいです。

 

②経年劣化しにくい

耐候性に優れ、色あせや日焼けなど見た目の変化が少ないです。木材の一番美しい状態に寄せて作られた人工木材は、その高級感のある見た目と品質が安定的に保たれます。

 

③コストが安い

木材そのもののコストで見た場合、安い天然木材はたくさんあります。但し、天然木材には木材保護塗料(防腐・防カビ・防虫)の塗装が必要なため、定期的な再塗装などのメンテナンス費用までを含めると、長く使うほど人工木材の方がコストが安くなると言えるでしょう。

 

④カラーバリエーションが豊富

人工木材には天然木材にはない(塗装しないと出せない)色のバリエーションがあるため、使う場所の景観に合わせて選びやすいです。

 

人工木材のデメリット

天然木材特有のあたたかみのある質感やリラックス効果を持つ香りにおいては天然木材に適いません。

また、原料に蓄熱性の高いポリプロピレンやポリエチレンが使われている場合、天然木材と比べて気温の変化や日光に影響を受けやすく、夏は熱く冬は冷たくなってしまうことがあります。

後述する弊社のベンチ「縁」に使われている「彩木」には、天然木と比べて熱容量が小さいウレタンが使われています。蓄熱しにくく、熱伝導率も低いため、「縁」の座板は素肌で触れても熱さ、冷たさを感じにくいのが特徴です。

 

人工木材の利用シーン

人工木材はこれらのメリットを活かし、ベンチ、ウッドデッキ、手すり、フェンス、ルーバー、外装化粧材などに幅広く使われています。

 

人工木材を使ったベンチ「縁(えん)」の魅力

「街には、腰を休める場所が、もっとあってもよいのではないか…」日本には、ご近所さんが集まって談笑する〈縁側〉文化があります。私たちは、街に、そんな空間を創り出し、笑顔溢れる街づくりに貢献したい。街なかにコミュニケーションスペースを創ることを目指して企画したベンチ「縁」は2021年10月に発売されました。デザインが評価され、JIDAデザインミュージアムセレクションに選定されています。

 

 

一般的なベンチでは、設置の為にある程度のスペースが必要です。例えば、弊社が取り扱っているベンチは、製品の最大奥行きが400mm(背もたれなし)~620mm(背もたれあり)あります。設置スペースには当然これ以上の奥行きが求められます。それに対し、「縁」は最大奥行きがわずか152mmしかありません。そのため、狭いスペースの中に座れる場所を作りたい方には最適な製品です。さらに、シンプルな形状のため組み立てが簡単でどんな景観にも馴染みます。

 

また、座板に天然木材を使ったベンチは、座板部分の耐久年数と金属製脚部の耐久年数との違いから問題が起こりやすいです。一方、「縁」は座板に人工木材を使用しているため、見た目と安全性を長く維持しやすいでしょう。

さらに、天然木材の座板は、ささくれ立ったり、雨水を吸ってカビが生えたりすることがあります。せっかくベンチがあっても、カビやささくれがあっては、利用者は座ることを躊躇してしまうでしょう。一方、「縁」は座板に人工木材を使用しているため、カビやささくれが発生することがありません。利用者が安心して座ることができ、管理者のメンテナンスも簡単です。

 

「縁」の座板は蓄熱しにくく、熱伝導率も低いため、真夏に素肌で触れても不快な思いをしないというメリットもあります。

 

そんな縁の魅力について、より詳しく説明していきます。

 

■ベンチ「縁」 製品ページ

 

 

天然木に劣らない質感とぬくもり

 

縁の座板には「彩木」という人工木材を使用しています。

表層は硬質低発泡ウレタン樹脂で、補強と寸法精度を高めるため、芯材としてアルミ押出材を入れた状態で一体成型しています。

 

 

彩木の最大の特長は、職人ですら本物の木と見間違うほどの表情です。「木の質感を作る」ことを目的に素材から開発された彩木は、天然木から切り出した木目で表面を型取っています。木目の凹凸は天然木に比べて深くすることで、手のひらに適度な感触を残す心地よい手触りも実現しました。塗装は3層塗装での陰影木目出し仕上げです。異なる色を塗り重ねることで深みのある天然木の地肌が巧みに再現されています。

座板に彩木を用いることで、縁は高い対候性や耐久性を持つだけでなく、天然木に劣らない質感とあたたかみを感じられるベンチに仕上がりました。

 

「熱い」「冷たい」を感じにくい座板

 

縁の座板は、夏でも熱さを感じにくく、冬でも冷たさを感じにくくなっています。

座板の素材であるウレタンは天然木と比べて熱容量が小さいため蓄熱しにくく、熱伝導率も低いため、素肌で触れても熱さ、冷たさを感じにくいのが特徴です。四季のはっきりした日本の環境にもベストマッチな休息ファニチャーと言えます。

 

ささくれない、水を吸わない、腐らない

 

縁の座板はウレタンとアルミで作られた人工木材のため、腐ることはありません。また、水を吸わないためカビも生えません。天然木では知らないうちに発生してしまう割れやささくれも全く発生しません。

水を吸わないため雨の後に水が溜まる場合がありますが、雑巾などで拭き取れば問題なく使用できます。(水を吸うことがカビや腐敗の原因になります。)

 

汚れが付着しにくい特殊塗装

縁の座板は特殊塗装により親水性で緻密な塗膜を形成しているため、汚れが付着しにくく付着しても水拭きで落ちやすくなっています。汚れがひどい場合は中性洗剤を薄めた液で洗浄してください。(ブラシや高圧洗浄機はトップコートを傷め耐候性が落ちますので使用しないでください。)

 

■ベンチ「縁」 製品ページ

 

連結が可能

 

縁は設置現場に合わせて可能な限り連続設置できます。横の連結だけでなく、手前に2台並べて奥行きを広げる使い方も可能です。シンプルな構造のため、簡単に組み立てることができます。

 

従来型のベンチでは設置できない場所にも最適

縁は街の隙間空間に着目したコンパクト設計(最大奥行152mm)のため、従来型のベンチでは設置できない狭い場所やデッドスペースにもおすすめです。景観に溶け込むシンプルな形状は設置場所を選びません。

 

 

屋外店舗の軒下や屋内飲食店での行列待ち、サービスエリアのトイレ前などに最適です。また、駐車・駐輪対策としてカラーコーン代わりとしてもお使いいただけます。

敷地のスペースを有効活用し、店舗などの賑わいづくりの施策にいかがでしょうか。

 

 

立ち入られたくない場所の仕切りや、植栽周りを囲う柵替わりとしてもご利用いただけます。

 

 

コンクリートは熱伝導率が高く、強い日差しの熱を伝え蓄熱する性質があります。 そのため特に日差しの強い夏場は、熱と熱気でより暑く感じられます。上記画像のように、座板を活かした特注対応も可能です。

 

■ベンチ「縁」 製品ページ

 

人工木材を使ったベンチ「縁」の納入実績

ここでは、「縁」の実績を写真と共に紹介します。

 

愛媛県松山市 上人坂坂下広場

 

こちらは県内有数の観光地である道後温泉本館から徒歩5分ほどの距離にある、遊具のない小さな公園です。

浴衣で温泉街を散策する際に、立ち寄ってお喋りできる憩いの場というコンセプトで作られました。

縁側に由来するベンチ「縁」が、製品名も内容もまさに広場のコンセプトにぴったりと言うことで採用していただきました。

標準仕様の縁の他に、高さ違いで2種類の特注品が使われています。低いタイプは狭い敷地を有効活用するため、フェンスの基礎部分に座板を取り付けています。高さの高いタイプは、標準仕様に座った際の背もたれとして使われています。

 

まとめ

ここまで、人工木材の概要から、人工木材を使ったベンチ「縁」の魅力までを解説しました。

縁はメンテナンスのしやすさや、省スペース設計で設置場所を限定しない、連結できてレイアウト自在というメリットがあり、ベンチの設置を検討している方におすすめの製品です。

人が気軽に集まって談笑できる、そんなコミュニティスペースを創り出し、街に笑顔を増やしていきましょう。

 

リンク

■ベンチ「縁」 製品ページ

 

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